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英語でグラマーは?
英語で「グラマー」と聞いて、真っ先に「英語の文法」を連想する人は、英語がそうとう得意な人だろう。たいていの人は、マリリン・モンローのような「グラマー女優」を思い浮かべるはずである。この二つの「グラマー」、英語ではまったく別の単語である。文法は英語で「grammar」で、女性の豊満なスタイルは英語で「glamour」なのだ。アルファベットで「r」と『l』の発音の区別ができない日本人が、同じように発音するだけなのだ。
もっとも、この二つの英単語の語源をたどると、同じ語に行きつく。文法の「grammar」は、ギリシャ語の「techne grammatike」が起源で、「読み書きの技術」の意味。これがラテン語、古フランス語を経由して、14世紀ごろ「ラテン語の文法」という意味で英語に取り入れられた。
その一方、昔の人にとって、書物や文字を読み解くことは、魔術のように魅力的だったことや、実際に占星術などの知識が書物を介して伝わっていたこともあって、英語の「grammar」の変形「gramarye」がずばり「魔術」の意味で使われるようになった。それを、18世紀のスコットランドの詩人らが、英語で「glamour」として使うようになり、やがて魔法のように男性を惑わす女性の魅力を指す語として定着したというわけである。
英語で見るは?
英語で「見る」を意味するものにはいろいろな単語がある。英語で「シー(see)」、「ルック(look)」、「ウォッチ(watch)」が代表的で、ほかに英語の「ビュー(view)」もある。
英語で「シー」は、見ること全般に使われる。意図的に見ようと思っていなくても、目の前の風景をながめていれば、「シー」になる。英語で「ルック」は、ある方向に視線を向けるさま。恋人同士で、「私のめを見て」と言いたいなら、「ルック」である。英語で「ウォッチ」は、自分の意志で注意を集中してみるさまを指し、何かを見るときは、英語で「ビュー」を使う。
英語では、朝、昼、夕の三食を「ブレックファスト(breakfast)」、「ランチ(lunch)」、「ディナー(dinner)」と呼ぶ。
このうち、「ディナー」の本来の意味は、一日のうちで最も主要な食事、いわゆる正餐のこと。多くの家庭では、正餐を夕食することが多いから、そこから英語の「ディナー」は夕食を指すようになった。
ただ、欧米では、昼食を正餐にすることもあって、たとえば、イギリスでは、平日の正餐は夕食だが、日曜日には昼食が正餐となる。昼にしっかりした食事をするなら、夜でなくても、それは英語で「ディナー」となる。
では、このとき夕食はどういうかというと、英語で「サパー(supper)」になる。英語で「サパー」は、英語の「ディナー」を昼食にしたときの軽い「夕食」のことなのである。
英語で笑うは?
英語で「笑う」を表現するとき、すぐに浮かぶのが英語の「スマイル(smile)」だが、他に英語で「ラフ(laugh)」という表現もある。あるいは、「チャクル(chuckle)」「グリン(grin)」といった言葉もあり、同じ「笑う」でも単語によって意味合いが異なる。英語で「スマイル」は、にっこりとほほ笑むこと。もっぱら好意を表すときに使うが、声をたてて笑う時には、使わない。声をたてて笑うのは英語で「ラフ」のほう。英語で「グリン」は、歯を見せた、英語で{スマイル」。英語の「チャクル」は、ひとりで楽しむ、くすくす笑いを指す。
英語で「森林」を意味するには
「フォレスト(forest)」と『ウッズ(woodかwoods)』があるが、この二つは単純に「林」や「森」に対応するものではない。日本では、樹木が群れた場所を「林」と呼び、林の規模が大きくなると「森」になる。まず、規模の点でいうと、英語で「フォレスト」は、森林や森林地帯を指し、英語の「ウッズ」は森や林を指す。
英語の「フォレスト」のほうが規模は大きいわけである。さらに、英語で「フォレスト」と『ウッズ』は、人の手が入っているかどうかでも使い分けられる。英語で「フォレスト」は未開の部分のある森林であり、人の手が入ったものをいう。さらに下草を切り払って手入れした森や林は、「グローブ(grove)」と呼ぶ。英語の「ウッズ」よりも小規模で、日本なら『里山の林』といったニュアンスだ。