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英語の頭文字は何の意味?
英語で文書の冒頭に「IOU]」とあったら、ご用心!
英語の文書を見たとき、一番上に「IOU」と記されていることがある。あるいは「I.O.U.」となっていることもある。何を意味するかと言うと、借用書のことだ。「IOU」を一文字ずつ読んでいくと、「アイ・オウ・ユー」となり、「私はあなたに借りがあります」という「I owe you」とよく似た発音になる。そこから借用書に「IOU」と書く習慣が生まれたのだ。「owe」を直接書くと、露骨になる。そこでぼかした書き方をすることにしたともいえる。実際に借用書を書くときは、「IOU30$」などと書き、いくら借りがあり、誰からいつ借りたのかを記すのがお約束だ。
英語でポンドを表す単位は、なぜ「Pb」ではなく「Ib」になったのか
イギリスの通貨の単位は「ポンド(pound)」で、これは重量の単位と同じである。重さでいうと1ポンドは、やく0.45キロだ。ポンドを表す記号は「£」または「Ib」で、ともに「I」を用いて表す。普通なら「ポンド」の頭文字である「p」を使いそうなものだが、「I」にしているのには、古い歴史がある。この「I」は、古代ローマ帝国の重量・通貨単位だった「リブラ・ポンドゥス(libra pondus)」の頭文字である。「リブラ」は天秤のことで、「ポンドゥス」は「重さ」を意味した。古代ローマ帝国では、1リブラ・ポンドゥスの銀から240枚のデナリウス銀貨をつくり、ローマ帝国滅亡後も、それはイギリスの通貨体制に残った。イギリスの通貨システムで、1ポンド=20シリング=240ペンスだったのは、そのためだ。また、「ポンド」を表す時は、そのもとになった「libra pondus」から「lb」となった。「£」もまた、「l」の大文字から生まれた単位である。一方、読み方は「リブラ・ポンドゥス」のうち、「ポンド」の部分をとったのだ