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断る意思をはっきり伝える会話テク
本当に無理な時はキッパリこういう
ちゃんとした意思表示をしなかったための外国でのトラブルは多い。なかでも頼まれごとをした時、日本的な表現で逃げてしまうと、相手を誤解させてしまうのだ。
日本では「それは、ちょっと難しいですね」というと、婉曲的ではあっても断りのセリフになる。ところがこれを英語で、
It's a little difficult.
と表現すると、たいていの人は、このあとに 「but I'll try」 と続く文脈だと思い、難しいけれどやってみてくれると受け取られてしまう。できないと思ったら、
It's impossible. (それは無理です)
とはっきり意思表示したほうが、誤解を招く心配がない。
可能性がないことを伝えるには
「chance」 には「機会」のほこに、「可能性」という意味がある。
No chance.
といえば「可能性がない」、つまり「無理だよ」という意味になる。
逆に、
have a good chance
といえば「可能性は十分にある」という意味になり、
take a chance
なら「イチカバチカやってみる」という意味になる。 例えば、
You have a good chance to get a ticket.
といえば、「切符が手に入る可能性は十分にある」という意味になる。イチカバチカのチャンスにかけて宝くじを買い、あたる可能性が十分あると信じている友人がいたら、つい言ってみたくなる言葉が「 No chance.」 というわけである。
しつこい定員から逃れる時の一言
車などのような大きな買い物をするとき、お店の人からあまりに熱心に何かを勧められて、困ってしまうことがある。言葉が不自由だと、断っているつもりでも分かってもらえず、いつまでも放してもらえないということになりかねない。
It's too expensive for me. (私には高すぎます)
といっても、それならと、もっと安いものを見せてくるだけで逃れるのは難しい。
決心がつかないのなら、今、決めたくないという気持ちを伝えるために、
I'll call you again. (また電話するよ)
というのが便利。ひとまずその場から離れることはできるはずだ。
好みでない男性に言い寄られた時は
外国で女性が一人でお酒を飲んだりしていると、男性に声をかけられることもあるだろう。男性といっても本当に様々だから、好みでない場合だってあるし、危険がいっぱい。
そんな時の断り方は。どういったらいいか。面倒なことにならないように、言い方には気をつけたい。
Thank you very much for your kindness, but I have a boyfriend.
(ご親切にありがとう。でも私には彼氏がいるの)
といっておけば、それ以上つっこんでくる男はめったにいないはずだ。
英会話・否定するとき
「そんなはずはない」と言いたいときは
「そんなはずがない」という意味の事を言う時、日本語なら「ウソだろう!」などという。英語でも、
That's a lie !
とかいってしまいそうだが、英語圏の 「lie 」は宗教的なニュアンスを持ち,日本語の「ウソ」よりずっと重い意味を持っている。軽い気持ちで言った「ウソだろ!」が、かなり強い否定を意味してしまう恐れがあるのだ。そんな時は、
It can't be true. (そんなはずないよ)
などというのがいいだろう。それに「I'm afraid 」をつけて、
I'm afraid it can't be true. (そんなはずはないと思うんだけど)
とすればさらに柔らかい感じになる。
「まさか、ありっこないね」と否定する
「あなたはきれいだから、きっと女優になれるわよ」などといわれたときに使うのが、
That's be the day.
「まさか、ありっこないわよ」と否定する時の表現で、その裏には「いったい何言ってるの世」「そんな日が来るわけないわよ」といったニュアンスが含まれている。かなり皮肉を込めて、相手の言葉を否定する時に使うのだ。
また、「今夜は徹夜で勉強して、明日100点を取るぞ」という相手に、
That'll be the day.
といえば「やってみれば!」といった意味にもなる。
場の雰囲気を壊す話題を避ける方法
せっかく盛り上がった話を台無しにするような一言。そんなことを言う人は、どこの世界にもいるものだ。特に文化の異なる外国での場 合、宗教や政治など触れないほうがいい。
そんな話題が出たら、次のように対応したい。
Let's not go into that. (そこには立ち入らないようにしよう)
といった相手にも失礼にならないように、十分注意して発言することが必要だ。
過去の問題を断ち切れない人にはこの一言
世の中には、何かトラブルなどあったときに、なかなかその問題を断ち切れない人がいる。例えば会社で失敗した時や、恋人に振られた 時、友人に裏切られた時などに、いつまでも同じ話題を持ち出して、クドクドとグチルタイプだ。 そんな時に言ってあげたいのが、
Let it lie.
「もうほっとけよ」といったような意味で、解決済みの問題や、過去のことをまた持ち出そうとする相手をたしなめる言葉である。
辛抱強く聞いてやるのもいいけれど、ときにははっきりたしなめてあげるのも相手のためかも。
キッパリNO!を言う納得ワザ
クレーム・抗議をズバリ伝える言い回し
具体的に苦情の説明をするには
ホテルなどで、例えば、エアコンの調子が悪く部屋が寒くて困るとか言うトラブルがある場合は、フロントに連絡する。どころが、どんな状況かを説明するのは難しいものだ。こんな時は、
It is toocokd here. (ここは寒すぎます)
のように、It is too~を使って表現するのが簡単だ。 この表現、お店などでは、
It's to expensive . (高すぎますよ)
などと応用できる。
さらに、部屋を変えてほしければ、
Could you put me in another room ? (他の部屋に替えてもらえませんか?)
と頼めばいい。
ホテルの備品に異常があるときは
ホテルに泊まったときに、備品などが故障しているのをみつけたら、「Something is wrong with+物 」という表現を使うと便利だ。
「テレビの調子がおかしい」と伝えるには、
Something is wrong with the TV.
となる。ただ、外国のホテルでは、この表現で言葉が通じたとしても、すぐにクレームに対応してくれるとは限らない。
また、設備が行き届いていない場合が非常に多いので、部屋に入ったらまず、バスルームのお湯が出るかどうか、トイレが流れるかどう かなど、点検しておくほうがいいだろう。
とにかくどうにかしてほしい時はこういう
ホテルに宿泊していたら、突然シャワーのお湯が止まらなくなってしまった・・。そんなトラブルに巻き込まれたら、ボーイを呼んで、 一言、
Please do something. (どうにかしてよ)
といってみよう。いちいち説明しなくても、状況を見せてこの一言を言えば伝わるはずだ。商店などで買った品物が壊れていた場合など に苦情を言うにも便利な一言である。
逆に相手から苦情らしきものを言われたけれど、どう対処していいのか分からない時は、
I don't know what to do. (どうしていいか分かりません)
と素直にギブアップすればいい。
ホテルやお店で従業員とトラブルになったら
ホテルを予約しておいたはずなのに,いざ着いてからチェックインできないことがある。
それに対応する従業員の態度が悪かったり、すんなり泊めてくれそうになかったら、次の一言が効果を発揮する。
Please call the manager. (支配人を呼んでください)
外国では「manager」が絶対の権限を持っているので、この一言だけで、フロントの態度が変わるはずだ。
銀行の窓口も日本のように親切ではないので、トラブルになる場合がある。その時も、
Can I see the manager, please? (責任者を呼んでもらえますか)
と言ってみるといい。