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英語にない日本語
外国でホームステイをしたとき、日本人がきまって疑問に思うことがある。食事の前の「いただきます」を英語ではどう表現するのか、という問題だ。「いただきます」は、食材への感謝の気持ちを表すための大切なあいさつ。
日本で生まれ育った人なら、こういうあいさつ抜きに食べ始めるのは、失礼にならないかと心配になるのも、もっともな話だ。ところが、英語には「いただきます」にあたることばがないのだ。食前の祈りをすることはあるが、それは一般家庭ではクリスマスなど限られたときだけのことで、ふだんは何も言わずにいきなり食べ始める。
そこで、何も言わずに食べ始めるのに違和感を覚えるという人は、友達同士なら、「レッツ・イート(Let's eat)」(さあ食べよう)とこえをかけたり、ホームステイ先にいるなら、「ディス・ルックス・デリシャス(This looks delicious.)」(おいしそうですね)、「サンキュー・フォー・プリペアリンぐ(Thank you for preparing the meal)」(食事を作ってくれてありがとう)などというといいだろう。決まり文句ではないが、これで自分なりの感謝の気持ちを表現できる。
英語にない日本語
朝、家を出るときに「いってきます」といい、帰宅したときに「ただいま」というのは、日本では日常的に交わされるあいさつ。もし、「いってらっしゃい」や「お帰り」の声が返ってこなくなったら、妻の機嫌が悪いか、夫婦生活の危機を考えてみる必要があるだろう。ところが、英語には、この「いってきます」「ただいま」にあたる特別な決まり文句はない。といっても、そうしたシチュエーションであいさつをしないわけではなく、日常よく使う言葉を、ここでも使うのだ。例えば、「いってきます」という場面には、「シーユー(See you)」や「シーユーレター(See you later)」(またあとでね)を使ったり、もっと簡単に「バイ(Bye)」や「バイ、マム(Bye,Mom)」などという。送り出す側の「いってらっしゃい」も、これと同じあいさつでオーケー。「ハブア・ナイスデイ(Have a nice day)」といって送り出すこともある。
帰宅時の「ただいま」は、「アイムホーム(I'm home.)」(帰ったよ)のほか、家族と顔を合わせたとき「ハイ(Hi!)」といえば「ただいま!」のニュアンスになる。迎える側は、「ハワズ・ユアデイ(How was your day?)」(今日はどんな1日だった?)などとたずねればよい。