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英語で「ダウンタウン」は日本の“下町”とは違う
日本では、都市の市街地のうち、低地にある地区を「下町」、高台にある地区を「山の手」と呼ぶ。特に東京では、かつてはべらんめえ口調の下町、ざあます言葉の山の手、というふうに、下町と山の手では住む人のイメージがずいぶんと違った。一方、アメリカ英語にも、「アップタウン(uptown)」と「ダウンタウン(downtown)」と言う単語がある。ただし、これらは、日本の「山の手」「下町」の区分とは、意味合いかなり違う。確かに、アメリカでも、「ダウンタウン」は比較的低地にある。だが、それは「都市の中心部」や「ビジネス街」のこと。日本で言えば、浅草や上野などの「下町」ではなく、大手町や丸の内、副都心の新宿あたりを指す言葉なのだ。
したがって、「go downtown」と言えば、「繁華街へ買い物に行く」と言う意味。一方、「アップタウン」は、「都心から遠く離れた住宅街」と言う意味である。また、ニューヨークのマンハッタンに限って言えば、南北に細長い島の北が「アップタウン」で、南が「ダウンタウン」、その中間が「ミッドタウン(mid-town)」と呼ばれている。この場合、高い低いと言う地形とは関係なく、北が「アップ」で、南が「ダウン」になる。
英語で「ヒアリング・テスト」は、学校の試験とは大違い
日本人の英語力をめぐる問題は、聞き取りにあると言うことで、最近は大学試験にも、聞き取り試験が導入されている。これを「ヒアリング・テスト(hearing test)」と呼ぶことが多いのだが、このカタカナ語は欧米では誤解を与えかねない。「ヒアリング・テスト」は、英語では「聴力検査」と言う意味。学校の入学試験ではなく、就職試験の身体検査などで行われるものなのだ。英語に「聞く」と言う意味の単語は多いが、「ヒア(hear)」はたんに「音を聞く」と言う意味で、「ヒアリング」は「聴力」のこと。英語を注意深く聞き取りする時に使う言葉ではない。
英語の聞き取りを試す試験は、「リスニング(listening)」の一言でいい。「リッスン」には、聞いて理解しようと注意を傾ける意味が含まれているからだ。